ホタテガイ・アズマニシキ・アメリカイタヤガイ:北方でよく見るイタヤガイ科3種の見分け方
遼東半島と山東半島の養殖場や海鮮市場で最もよく見かけるのが、この3種のホタテ類です。いずれもイタヤガイ科に属し、並べてみれば見分けるのは難しくありません。大きさ、2つの耳状部(耳)、左右の殻の色に注目しましょう。(編集部によるサンプル記事です。管理者が編集・削除できます。)
ホタテガイ Mizuhopecten yessoensis
- 3種のうち最大で、成貝は殻高10 cmを超えることが多い。
- 左右の殻の色がはっきり異なる。右殻(下殻)はより膨らみ黄白色、左殻(上殻)は平たく紫褐色。
- 前後の耳状部はほぼ同大。
- 北海道・ロシア極東の原産。冷水性の種で、1980年代に養殖のため中国北方へ導入された。
アズマニシキ Azumapecten farreri
- 小~中型で、成貝の殻高は多くが6~8 cm。
- 耳状部は明らかに不等で、前耳が大きく後耳が小さい。右殻の前耳の下に足糸湾入と小さな櫛状の歯(櫛歯)があり、中国名「櫛孔扇貝」の由来となっている。
- 放射肋にはしばしば小棘がある。殻色は紫褐色から橙赤色、黄白色まできわめて多様。
- 中国北部沿岸の在来種。旧学名 Chlamys farreri。
アメリカイタヤガイ Argopecten irradians
- 中型で、両殻とも膨らむため殻が「ふっくら」して見える。
- 放射肋は丸みを帯びてそろっており、約17~20本。
- 耳状部はほぼ同大。殻は主に灰褐色で、まだら模様がある。
- 米国大西洋岸の原産。1982年に中国へ導入され、成長が速く、北方の重要な養殖種となっている。
撮影のコツ
両方の耳状部と左右両方の殻が写っていれば、この3種はたいてい見分けられます。人工種苗や交雑個体は典型的な特徴を示さないことがあるため、投稿時に由来を記入し、必要に応じて分子同定を活用してください。